GAT 043 奥村雄樹
ア・ロング・アンド・ワインディング・ロード(簡略版)
2025.05.12
1978年青森生まれで、ブリュッセルおよびマーストリヒトを拠点とするアーティストの奥村雄樹。自身の翻訳者としての経験に基づき、「誰もが今ここに存在する特定かつ単一の肉体に幽閉されていることへの本源的な驚き」を創作の基盤としてきた。奥村は、美術の歴史や体制を実験場に、言語や記憶のポテンシャルを活用しつつ、偶然の出来事や現場の文脈を絡め取る方法論によって、アイデンティティーや個人の輪郭を問い直してきた。
動画は2023年11月7日に行われたトークの記録である。
※ 通常はトークの簡略版を記事として配信しているが、本トーク自体がタイトルのとおり「簡略版」であり、奥村氏の人生と実践における重要なポイントが既に厳選されていること、そしてそれらの有機的な相関関係が和英間の自己通訳を通じてライブで提示されていることから、トークの省略・編集によって損なわれる情報が大きいと判断。奥村氏からの提案を受け、協議の上、トークの動画をそのまま公開することとした。
奥村雄樹(おくむら・ゆうき)
1978年青森生まれ。ブリュッセルおよびマーストリヒトを拠点とする。
近年の展覧会に「あいち2022」(愛知芸術文化センター|2022)、「生きる寄す処としての地すべり ならびに / あるいは 死ぬほど素っ気ない面構えの舌ども」(MISAKO & ROSEN|東京|2021)、「彼方の男、儚い資料体」(慶應義塾大学アートセンター|東京|2019)、「Na(me/am」(Convent|ゲント|2018)や「奥村雄樹による高橋尚愛」(銀座メゾンエルメス フォーラム|2016)、「Un-Scene III」(WIELS|ブリュッセル|2015)などがある。