2025年4月1日、ICA京都は新体制に移行します
2025.03.18

2020年4月に京都芸術大学大学院の付置機関として創立されたICA京都は、設立時より所長を務めた浅田彰に代わり、2025年4月1日より、片岡真実が新所長に就任します。あわせてプログラム・ディレクターに堤拓也、特別プロジェクト担当ディレクターに金澤韻、エディトリアル・ディレクターに桐惇史を迎え、体制を刷新し、新たにスタートいたします。
具体的には大学院教育におけるグローバル・スタディーズ、アジア・スタディーズの創設(2018〜2024年度に実施したグローバル・ゼミを踏襲)、国際シンポジウムやアジア芸術学生会議などトーク、ワークショップ系事業、ウェブマガジン『ICA KYOTO JOURNAL』創刊、アーティストとの協働プログラムなどを通して、ICA京都のミッションを果たしていく所存です。
「国際シンポジウム」は、現代アートをめぐる国際的な対話と交流を促進するプラットフォームです。地域や文化を超えた協働を通じて、アートシーンを支える多様な実践者をお迎えし、その生態系を考察します。2022年には、京都、チェンマイ、ジョグジャカルタという歴史的背景や規模が類似する3都市を繋ぎ、共同体形成の可能性を探る議論を展開しました。2025年は、インディペンデントシーン、民間財団などの中間支援組織、公的美術館という多角的な視点から、アジアにおける現代アートの複層的な関係性と未来を探求します。(担当:堤 拓也)
アジア美術系大学学生会議「KYOTO Gathering for Asian Art Students」
アジアの芸術系大学の学生が京都に集い、共に関心のある課題について議論する、数日間のカンファレンスです。地理的に近く、文化や歴史を色濃く共有しながら、それぞれ多様な言語、宗教、文化、歴史を有する東南アジア、東アジア圏域で、欧米中心だった美術の潮流を見直しつつ、次世代のアーティスト、キュレーターを中心にしたネットワークを強化していくことを目的にしています。(担当:金澤 韻)
ICA KYOTO JOURNAL
「ICA KYOTO JOURNAL」は、ICA京都の活動を記録・配信し、京都と世界のアートシーンを接続させるためのウェブジャーナルです。ICA京都のプログラムアーカイブを中心に、展覧会批評をはじめとする高次のレビューや、様々な国・場所で活動するシーンの担い手からの寄稿記事、学生記事などの配信も行っていきます。多様な書き手のプラットフォームとして機能しながら、言論を通して世代や国境を超えて人と人を繋いでいくことを目指します。(担当:桐 惇史)
森美術館館長、国立アートリサーチセンター長、京都芸術大学大学院教授(2025年4月1日-)。第9回光州ビエンナーレ(2012年、共同監督)、第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督(2018年)、国際芸術祭「あいち2022」芸術監督を歴任。2014年〜2022年国際美術館会議(CIMAM)理事/会長。2017-2019年度京都芸術大学KUA ANNUALディレクター。
プログラム・ディレクター 堤 拓也 Tsutsumi Takuya
2019年アダム・ミツキエヴィチ大学大学院カルチュラル・スタディーズ専攻修了。展覧会という限定された空間の立ち上げや印刷物の発行を目的としつつも、アーティストとの関わり方に制約を設けず、自身の役割の変容も含めた有機的な実践を行う。滋賀県にあるシェアスタジオ・山中suplex共同プログラムディレクター。
特別プロジェクト担当ディレクター 金澤 韻 Kanazawa Kodama
現代美術キュレーター。熊本市現代美術館など公立美術館での12年の勤務を経て、2013年よりインディペンデント・キュレーターとして活動。メディアアート、漫画、地域とアート、障害とアートなど既存の美術の枠を超える領域を扱う。国内外で展覧会企画多数。株式会社コダマシーン共同代表。
エディトリアル・ディレクター 桐 惇史 Kiri Atsushi
NPOでの国際協力活動、教育業界での経験を基軸にライター・編集者として経験を積む。近年はアートを通した言論空間の拡張をキーワードに様々なプロジェクトを実践し、現代社会におけるメディアの役割を再考している。公益財団法人西枝財団のWEBマガジン「+5(plus five)」編集長。
副所長: 中山和也
顧問: 浅田 彰
プログラム・ディレクター: 堤 拓也
特別プロジェクト・ディレクター: 金澤 韻
エディトリアル・ディレクター: 桐 惇史
マネージング・ディレクター: 清水千帆
新所長・片岡真実からメッセージ
アートの実践がグローバルに拡がるなか、ICA京都は伝統文化が深く根付いた京都からダイレクトに世界の現代芸術の動向と繋がることを目指し、京都芸術大学大学院の付置機関として2020年に創設されました。この度、大学院の芸術専攻改編に合わせ、ICA京都がより具体的に教育活動に参画し、次世代の人材育成に貢献していくこととなりました。京都を中心とするアートシーンをグローバルなネットワークと接続するなかで、とりわけアジア地域間での繋がりを重視し、アジアの歴史的、地政学的文脈の相互理解を深めて行きたいと考えています。具体的には大学院教育におけるグローバル・スタディーズ、アジア・スタディーズの創設(2018〜2024年度に実施したグローバル・ゼミを踏襲)、国際シンポジウムやアジア芸術学生会議などトーク、ワークショップ系事業、ウェブマガジン『ICA KYOTO JOURNAL』創刊、アーティストとの協働プログラムなどを通して、ICA京都のミッションを果たしていく所存です。
新ディレクターによる新たな活動
国際シンポジウム「国際シンポジウム」は、現代アートをめぐる国際的な対話と交流を促進するプラットフォームです。地域や文化を超えた協働を通じて、アートシーンを支える多様な実践者をお迎えし、その生態系を考察します。2022年には、京都、チェンマイ、ジョグジャカルタという歴史的背景や規模が類似する3都市を繋ぎ、共同体形成の可能性を探る議論を展開しました。2025年は、インディペンデントシーン、民間財団などの中間支援組織、公的美術館という多角的な視点から、アジアにおける現代アートの複層的な関係性と未来を探求します。(担当:堤 拓也)
アジア美術系大学学生会議「KYOTO Gathering for Asian Art Students」
アジアの芸術系大学の学生が京都に集い、共に関心のある課題について議論する、数日間のカンファレンスです。地理的に近く、文化や歴史を色濃く共有しながら、それぞれ多様な言語、宗教、文化、歴史を有する東南アジア、東アジア圏域で、欧米中心だった美術の潮流を見直しつつ、次世代のアーティスト、キュレーターを中心にしたネットワークを強化していくことを目的にしています。(担当:金澤 韻)
ICA KYOTO JOURNAL
「ICA KYOTO JOURNAL」は、ICA京都の活動を記録・配信し、京都と世界のアートシーンを接続させるためのウェブジャーナルです。ICA京都のプログラムアーカイブを中心に、展覧会批評をはじめとする高次のレビューや、様々な国・場所で活動するシーンの担い手からの寄稿記事、学生記事などの配信も行っていきます。多様な書き手のプラットフォームとして機能しながら、言論を通して世代や国境を超えて人と人を繋いでいくことを目指します。(担当:桐 惇史)
新スタッフ・プロフィール
所長 片岡真実 Kataoka Mami森美術館館長、国立アートリサーチセンター長、京都芸術大学大学院教授(2025年4月1日-)。第9回光州ビエンナーレ(2012年、共同監督)、第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督(2018年)、国際芸術祭「あいち2022」芸術監督を歴任。2014年〜2022年国際美術館会議(CIMAM)理事/会長。2017-2019年度京都芸術大学KUA ANNUALディレクター。
プログラム・ディレクター 堤 拓也 Tsutsumi Takuya
2019年アダム・ミツキエヴィチ大学大学院カルチュラル・スタディーズ専攻修了。展覧会という限定された空間の立ち上げや印刷物の発行を目的としつつも、アーティストとの関わり方に制約を設けず、自身の役割の変容も含めた有機的な実践を行う。滋賀県にあるシェアスタジオ・山中suplex共同プログラムディレクター。
特別プロジェクト担当ディレクター 金澤 韻 Kanazawa Kodama
現代美術キュレーター。熊本市現代美術館など公立美術館での12年の勤務を経て、2013年よりインディペンデント・キュレーターとして活動。メディアアート、漫画、地域とアート、障害とアートなど既存の美術の枠を超える領域を扱う。国内外で展覧会企画多数。株式会社コダマシーン共同代表。
エディトリアル・ディレクター 桐 惇史 Kiri Atsushi
NPOでの国際協力活動、教育業界での経験を基軸にライター・編集者として経験を積む。近年はアートを通した言論空間の拡張をキーワードに様々なプロジェクトを実践し、現代社会におけるメディアの役割を再考している。公益財団法人西枝財団のWEBマガジン「+5(plus five)」編集長。
ICA京都スタッフ(2025/4/1-)
所長: 片岡真実副所長: 中山和也
顧問: 浅田 彰
プログラム・ディレクター: 堤 拓也
特別プロジェクト・ディレクター: 金澤 韻
エディトリアル・ディレクター: 桐 惇史
マネージング・ディレクター: 清水千帆