PROGRAMS国際シンポジウム

開催趣旨

ICA京都|国際シンポジウム2026「制度、実践、実験 ― アート・インキュベーション/エデュケーションの現在」

国際シンポジウム2026「制度、実践、実験:アート・インキュベーション/エデュケーションの現在」では、アートスクールや専門機関、育成プログラムなどが果たすアート・インキュベーションの役割に注目します。ここでいう「インキュベーション」は、単なる人材育成の枠を超えて、芸術的思考や社会的想像力を育み、個々の創造活動を実社会へと接続していくための「環境」そのものを設計・運営していく試みです。芸術大学や教育組織、レジデンス、短期プログラム、ワークショップ、民間プラットフォーム、私塾など、形式の異なる「学びの現場」を横断的に取り上げ、それぞれがどのように学習者(アーティストやキュレーターなど)の自律性を支え、アートの生態系においてどのような役割を果たしているのかを検討します。

さらに本シンポジウムでは、スポーツ分野における国際的な人材育成の制度化と実践の例として、日本サッカー協会技術委員長兼ナショナルチームディレクターの山本昌邦氏をお迎えします。一人の選手が世界で活躍するまでの環境設計や、育成と競争を両立させる仕組みづくりなど、サッカー領域における教育・育成実践から、アートの領域にも通じる制度構築や国際的な人材育成の方法を探ります。

ICA京都 国際シンポジウム2025の様子
撮影:岡はるか
CA京都 国際シンポジウム2025 佛光寺入口
撮影:岡はるか

ICA京都もまた、大学の附置機関として教育と実践の中間に位置し、学生たちが国際的な学びの機会に触れ、学内外のリソースを通じて世界へと越境していくための「インキュベーション」組織となることを目指しています。教育機関と国際社会をつなぐ「媒介」として機能することで、芸術的実践が生まれ育つための場をつくり出すことが使命です。本シンポジウムでは、そうした「制度」と「実践」、さらには「実験」を往還し、交錯させる場としての教育機関やプログラムの可能性を再考。アート・インキュベーション/エデュケーションの現在を照らし出します。

2025年11月開催 アジア美術系大学学生会議の様子
撮影:塩見嘉宏
「修学旅行プロジェクト ゴールデン・トライアングル編」3か国が分かれるメコン川にて

開催概要

ICA京都|国際シンポジウム2026
制度、実践、実験:アート・インキュベーション/エデュケーションの現在

  • 日程2026年10月17日[土] 13:00–17:00 [開場 12:30] (インフォーマル・ギャザリング [懇親会] 17:30–20:00)
    10月18日[日] 10:30–16:00 [開場 10:00]
  • 会場真宗佛光寺派 本山佛光寺 白書院(京都市下京区新開町397)

  • 登壇
  • マリーナ・レジェス・フランコ(Independent Curators International (ICI) キュラトリアル・インテンシブ・プログラム・マネージャー [ニューヨーク])
  • タナウィー・チョートプラディット(MA in Critical and Curatorial Studies of Contemporary Art(CCSCA) 専任講師 [台北])
  • ミジュ・パク(2026 Gwangju Biennale Academy International Curator Course プロジェクト・マネージャー [光州] / m/m curatorial summer camp ディレクター)
  • 山本昌邦(公益財団法人日本サッカー協会(JFA) 技術委員長 兼 ナショナルチームダイレクター)
  • 皆藤将(美学校 事務局長 [東京])
  • グルメハル・ディロン(Khoj International Artists’ Association キュレーター、プログラム・マネージャー [ニューデリー])
  • 横堀ふみ(NPO法人 DANCE BOX 共同代表 [神戸])
  • ダニエル・シュペティ(Transcultural Collaboration 創設者、コーディネーター / チューリッヒ大学(ZHdK)Shared Campus 創設者、前統括 [チューリッヒほか])
  • 岡啓輔(建築家 / 蟻鱒鳶ル作った人 / 高山建築学校 責任者 [飛騨])
  • ジョリーン・オン(Buro Stedelijk キュレーター [アムステルダム])
  • 片岡真実(ICA京都 所長)
  • 中山和也(ICA京都 副所長)
  • 堤拓也(ICA京都 プログラム・ディレクター)
  • 金澤韻(ICA京都 特別プロジェクト担当ディレクター)

  • 定員80名程度(要事前予約/入退場自由)
  • 料金無料
  • 言語日英同時通訳あり

  • 主催ICA京都、京都芸術大学大学院
  • 助成公益財団法人 小笠原敏晶記念財団、公益財団法人 野村財団
  • 協力綾部美知枝、公益財団法人 日本サッカー協会

参加申込み

お申込み方法以下フォームよりお申込みください。

※10月17日(土)のインフォーマル・ギャザリングもこちらのフォームよりお申込みください。
※本シンポジウムは、芸術分野における人材育成・教育をテーマとしています。山本昌邦氏の講演もテーマに沿った内容となります。芸術・教育分野をはじめ、シンポジウム全体のテーマに関心をお持ちの方の参加を歓迎します。全プログラムを通してのご参加をおすすめします。

締切2026年10月16日(金)

※会場に余裕がある場合は、当日も入場を受付いたします。満席の場合はご入場いただけないことがありますので、あらかじめご了承ください。

実施内容

DAY 1 10月17日(土)
13:00–13:30

イントロダクション

13:30–14:50

セッション1 制度

「制度はインキュベーションを可能にするか、それとも制約するか?」

このセッションでは、それぞれの機関の枠組みがアーティストやキュレーター等の成長や専門的なキャリア形成にどのような影響を与えるのかを考察します。大学やキュラトリアル組織、芸術祭など、多様な芸術機関に携わる登壇者が、新しい世代のアーティストや文化実践者を育成するうえで、制度的なモデルがもたらす可能性と限界について議論します。

登壇者
マリーナ・レジェス・フランコ(Independent Curators International (ICI) キュラトリアル・インテンシブ・プログラム・マネージャー [ニューヨーク])
タナウィー・チョートプラディット(MA in Critical and Curatorial Studies of Contemporary Art(CCSCA) 専任講師 [台北])
ミジュ・パク(2026 Gwangju Biennale Academy International Curator Course プロジェクト・マネージャー [光州] / m/m curatorial summer camp ディレクター)

モデレーター
片岡真実(ICA京都 所長)

15:15–16:30

インタールード

「異分野から学ぶインキュベーションの仕組み」

才能をいかに育てるか、育成の仕組みをいかに設計するか、そして国際的な競争力をいかに高めるかという観点から、サッカー界における育成・教育システムについての実践例を共有します。後半には山本昌邦氏と片岡真実氏によるクロストークを行います。

登壇者
山本昌邦(公益財団法人日本サッカー協会(JFA) 技術委員長 兼 ナショナルチームダイレクター)

モデレーター
片岡真実(ICA京都 所長)

17:30–20:00 [会場:世界倉庫]

インフォーマル・ギャザリング [懇親会]

要事前予約
アジア料理をご用意いたします。ドリンクは会場にてお買い求めください。

DAY 2 10月18日(日)
10:30–11:50

セッション2 実践

「誰が、誰のために、どんな人材を育てているのか?」

このセッションでは、若手アーティストや文化実践者の育成・支援に取り組む現場に根ざした実践組織に焦点を当てます。様々なプログラムによる実践事例を通して、教育的な価値観、組織のミッション、そして社会的責任が、今日のインキュベーションのあり方をどのように形づくっているのかを議論します。

登壇者
皆藤将(美学校 事務局長 [東京])
グルメハル・ディロン(Khoj International Artists’ Association キュレーター、プログラム・マネージャー [ニューデリー])
横堀ふみ(NPO法人 DANCE BOX 共同代表 [神戸])

モデレーター
金澤韻(ICA京都 特別プロジェクト担当ディレクター)

13:30–14:30

セッション3 実験

「実験的な教育モデルから何が孵化するか?」

このセッションでは、従来の制度的な枠組みにとらわれない、前衛的な教育のあり方やプログラムを探ります。領域横断的な教育の実践例を通して、実験的な学びの環境から、どのようなコミュニティや実践、そして文化の未来が生まれうるのかを考えます。

登壇者
ダニエル・シュペティ(Transcultural Collaboration 創設者、コーディネーター / チューリッヒ大学(ZHdK)Shared Campus 創設者、前統括 [チューリッヒほか])
岡啓輔(建築家 / 蟻鱒鳶ル作った人 / 高山建築学校 責任者 [飛騨])

モデレーター
堤拓也(ICA京都 プログラム・ディレクター)

14:45–15:30

クロージング・
ディスカッション

本セッションでは、ゲストにジョリーン・オンを迎え、シンポジウムを通じて得られた洞察を振り返ります。また観客からの質問やフィードバックを共有し、今後の展開に向けた展望を描きます。

登壇者
ジョリーン・オン(Buro Stedelijk キュレーター [アムステルダム])
片岡真実(ICA京都 所長)
中山和也(ICA京都 副所長)
堤拓也(ICA京都 プログラム・ディレクター)
金澤韻(ICA京都 特別プロジェクト担当ディレクター)

登壇者プロフィール

セッション1 制度

マリーナ・レジェス・フランコ (Independent Curators International (ICI) キュラトリアル・インテンシブ・プログラム・マネージャー [ニューヨーク])

マリーナ・レジェス・フランコは、ICIのキュラトリアル・インテンシブ・プログラム・マネージャーを務めている。「キュラトリアル・インテンシブ」が一体的なグローバル・プログラムとして発展するよう運営を担うとともに、アクセシビリティ、意識的なコミュニティづくり、そして世界に広がるネットワークを活かしたパートナーシップを重視し、修了生との関係構築に取り組んでいる。また、プエルトリコ拠点のインディペンデント・キュレーター、ライターとして「La Gran Bienal Tropical」の運営チームにも参加。キュラトリアル実践の核は、これまで見過ごされてきた歴史の検証と、観光、植民地主義の遺産、経済状況が文化生産のあり方をいかに形作っているかにある。リサーチに基づく展覧会、協働プロジェクト、アーティストへのコミッションなどを通じて、場所、記憶、政治的想像力をめぐる批評的な視点を提示しており、とりわけカリブ海地域とそのディアスポラに焦点を当てている。

Photo: Argenis Apolinario
Curatorial Intensive Montevideo participants in session with Renaud Proch, March 2026. Photo by Marina Reyes Franco

タナウィー・チョートプラディット (MA in Critical and Curatorial Studies of Contemporary Art(CCSCA) 専任講師 [台北])

美術史家、インディペンデント・キュレーター。東南アジアの近現代美術を専門とする査読付き学術誌『Southeast of Now: Directions in Contemporary and Modern Art in Asia』の編集コレクティブのメンバー。現在は台北の国立台北教育大学にある「MA in Critical and Curatorial Studies of Contemporary Art (CCSCA)」で教鞭を執っている。ブリティッシュ・アカデミーの助成を受け、ライティング・ワークショップ・シリーズ「Writing Modern and Contemporary Art in Southeast Asia」(2021年)、「Art Writing and Publishing in Southeast Asia」(2024年)、「Art Writing and Publishing in Southeast Asia: Collectivity and Land Issues」(2026年)を共同企画。2024年には、ロサンゼルスのゲティ・リサーチ・インスティテュートで「Connecting Art Histories(CAH)」のスカラーを務めたほか、パワー・インスティテュートとニュー・サウス・ウェールズ州立美術館が共同開催する「Sydney Asian Art Series」にスカラー・イン・レジデンスとして参加した。

Study Trip, CCSCA

ミジュ・パク (2026 Gwangju Biennale Academy International Curator Course プロジェクト・マネージャー [光州] / m/m curatorial summer camp ディレクター)

ミジュ・パク(1987年生まれ)は、展覧会という形式を超えて、知の生産と交流のためのプラットフォームづくりを活動の軸とするキュレーター兼プロデューサー。2014年から2021年2月まで、学びの概念の拡張を目指すオルタナティブな教育プラットフォーム、RAT school of ARTの共同ディレクターを務めた。現在は、光州ビエンナーレ国際キュレーターコース(GBICC、2026年)のプロジェクト・マネージャー、M/Mキュラトリアル・サマー・キャンプ(2023年〜)およびA-O-Y(2025年〜)のディレクターを務めている。手がけた主な展覧会に、『Railway 0』(2024年、文化駅ソウル284)、『Desengaño』(2023年、アテネオ・デ・マドリード)、『How Far, How Close』(2023年、アランヤ・アートセンター)、『Neither Dark Nor Bright』(2020年、Weekend Seoul)、『Wishy Washy Bodies』(2017年、センターA、バンクーバー)などがある。また、サンドレット・レ・レバウデンゴ財団主催のヤング・キュレーターズ・レジデンシー・プログラム(2023年、マドリード)、マウンテン・スクール・オブ・アーツ(MSA、2019年、ロサンゼルス)、光州ビエンナーレ国際キュレーターコース(2016年)にも参加したほか、バンコクのSpeedy GrandmaやマニラのLoad na Ditoでの共同リサーチにも携わっている。

Photo by Oh Suk Kuhn
2026 Gwangju Biennale Academy International Curator Course

片岡真実 (ICA京都 所長)

森美術館館長、国立アートリサーチセンターエグゼクティブ・アドバイザー、京都芸術大学大学院ICA京都所長。2003年の森美術館開館時よりキュレトリアルチームをリードし、2020年に館長に就任。2007年から2009年までロンドンのヘイワード・ギャラリーにて国際キュレーターを兼務。第9回光州ビエンナーレ共同芸術監督(2012年)、第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督(2018年)、あいちトリエンナーレ2022芸術監督を歴任。2027年ヘルシンキ・ビエンナーレ共同キュレーター。CIMAM(国際美術館会議)では2014~2022年に理事(2020~2022年は会長)。一般財団法人森現代芸術財団常務理事、一般財団法人福島富岡文化財団代表理事ほか、文化芸術に関わる諸委員会委員、国際芸術賞審査員、講演等多数。

撮影:新津保建秀

インタールード

山本昌邦 (公益財団法人日本サッカー協会(JFA) 技術委員長 兼 ナショナルチームダイレクター)

静岡県沼津市出身。現役時代は国士舘大学を経てヤマハ発動機(現ジュビロ磐田)でプレー。1987年の現役引退後は指導者としてヤマハ発動機コーチ、U-20日本代表コーチ、監督、U-23日本代表コーチ、監督、日本代表コーチ、ジュビロ磐田監督などを歴任。また、2006年6月ジュビロ磐田監督退任後は、NHK解説者、国士舘大学体育学部客員教授、アスルクラロスルガ株式会社会長などを務める。2016年に公益財団法人日本サッカー協会 技術委員会 副委員長に就任。2023年より同協会のナショナルダイレクターとして日本代表チームの強化体制を推進。2025年10月より同協会 技術委員会 委員長を兼務し、強化に加え、育成、指導者養成、普及など日本サッカーの発展に務める。

© JFA

片岡真実 (ICA京都 所長)

※プロフィールは「セッション1」に掲載

セッション2 実践

皆藤将 (美学校 事務局長 [東京])

1984年東京都生まれ。一般大学卒業後、当時、入学者数の減少などの課題を抱えていた美学校の代表・藤川公三に声をかけられ、ボランティアとして運営を手伝い始める。以降、自身の芸術活動と並行しながら、裏方として美学校の運営全般に携わる。業務改善や新規講座の開設、ギャラリースペースの立ち上げ、創立50周年記念事業、そのほか多数の展覧会やイベントの企画・制作などに携わり現在に至る。

美学校

グルメハル・ディロン (Khoj International Artists’ Association キュレーター、プログラム・マネージャー [ニューデリー])

ニューデリーのKhoj International Artists’ Associationでキュレーター兼プログラム・マネージャーを務める。Khojのキュラトリアル・チームとともに、毎年異なるテーマを掲げる「Khoj International Residency」をはじめ、さまざまなプログラムの企画と運営に携わっている。レジデンシー、展覧会、国際シンポジウムへと展開する「Art and Technology」プログラムのほか、南アジアおよびイラン地域の若手キュレーターを対象とした「Curatorial Intensive South Asia」の第7回の運営にも携わった。キュレーターとしての活動と並行して、写真家としても活動。カナダ・バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学で美術史(Critical Curatorial Studies)の修士号を取得し、デリー大学カマラ・ネルー・カレッジでジャーナリズムの学士号を取得。これまでバンクーバーのモリス・アンド・ヘレン・ベルキン・アート・ギャラリーに勤務したほか、『ASAP | Art』や、セレンディピティ・アート・フェスティバルの『Projects/Processes』にも寄稿している。

Khoj International Artists’ Association

横堀ふみ (NPO法人 DANCE BOX 共同代表 [神戸])

NPO法人DANCE BOX共同代表。アーティストによる滞在制作によって、劇場を拠点としたプログラムを実施する。同時に、世界の様々な地域をルーツとする多文化が混在する新長田にて、独自の国際プログラムを志向する。ベトナム人のパートナーと共に、日越の文化芸術交流を目指したユニット「VIAN」立ち上げ、ベトナム水上人形劇のプロジェクトを神戸のローカルな文脈で実践する。ON-PAM(舞台芸術制作者オープンネットワーク)理事。

Photo: Iwamoto Junpei
ArtTheater dB KOBE

金澤韻 (ICA京都 特別プロジェクト担当ディレクター)

現代美術キュレーター。熊本市現代美術館など公立美術館での12年の勤務を経て、2013年よりインディペンデント・キュレーターとして活動。メディアアート、漫画、地域とアート、障害とアートなど既存の美術の枠を超える領域を扱う。国内外で展覧会企画多数。株式会社コダマシーン共同代表。

セッション3 実験

ダニエル・シュペティ (Transcultural Collaboration 創設者、コーディネーター / チューリッヒ大学(ZHdK)Shared Campus 創設者、前統括 [チューリッヒほか])

ダニエル・シュペティ(1970年生まれ)はデザインを学び、キャリア初期にはグローバル・ファッションブランドのBallyで勤務した。2001年にチューリッヒ芸術大学(ZHdK)の講師に就任し、2007年からZHdK初となる国際的かつ分野横断型のサマースクールを立ち上げる。このサマースクールを発展させ、7つの協力大学との連携を進め、2015年から2023年まで、セメスター・プログラム「Transcultural Collaboration」を実施。2017年には、ZHdKが進める戦略的な取り組み「Connecting Spaces Hong Kong – Zurich」(2013–2018)の責任者に就任。これまでの経験とネットワークをもとに、最大13の芸術大学が参加する、国際教育、研究、共同制作のための協働プラットフォーム「Shared Campus」を立ち上げ、2019年から2025年までは運営チームを率いた。そのほか、研究プロジェクトに携わり、イベントや都市開発をテーマとする論考も発表。大学での活動に加え、2004年以来、スイス各地でフェスティバル、コンサート、クラブイベント、パフォーマンスなどを企画・運営している。

Photo: Ayse Yavas
Shared Campus

岡啓輔 (建築家 / 蟻鱒鳶ル作った人 / 高山建築学校 責任者 [飛騨])

1988年、22歳の時にはじめて高山建築学校に参加。2000年、校主の倉田康男が永眠。同年から責任者となり運営を担い、現在に至る。この学校で学んだことを礎に、2005年、東京三田に「蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)」と名付けた小さなビルを不特定多数の仲間たちと自力建設開始。長い工事期間の途中で現場を取り囲む大規模な再開発工事がはじまり、解体の危機にも直面したが、闘い抜き、乗り越え、2026年無事に完了検査をパスする。コンクリートの質には徹底的にこだわり、多くの研究者に二百年、三百年保つと言われている頑丈なビルでもある。また、蟻鱒鳶ルは設計図を描かず多くの人により即興的に作られていて、現代建築にはあり得ない豊かな表情をみせている。

高山建築学校

堤拓也 (ICA京都 プログラム・ディレクター)

2019年アダム・ミツキエヴィチ大学大学院カルチュラル・スタディーズ専攻修了。展示空間の構成だけに限らず、パフォーマンスを含む1回的な体験機会を生み出す一方で、アジアを中心とした非制度的な実践に関心がある。2018年より滋賀県にあるシェアスタジオ・山中suplex共同プログラムディレクター。

Photo: Kai Maetani

クロージング・
ディスカッション

ジョリーン・オン (Buro Stedelijk キュレーター [アムステルダム])

オランダ・アムステルダム市立美術館内に設置された独立型・多領域実験プラットフォーム「Buro Stedelijk」のキュレーター。コラボレーションやリサーチ、長期的なプロジェクトを軸に、美術館などの機関がいかにアーティストや観客と関わるかを再考する取組みを実践。共著性、持続的な対話、公共との関わりを前面に押し出したプログラムを企画・展開してきた。これまでに、非営利アートセンター esea contemporary(マンチェスター)キュレーター、第12回ソウル・メディアシティ・ビエンナーレのプログラム・アドバイザー。シャルジャ・ビエンナーレ、ハルトフィク美術財団、フレーマー・フレームド(アムステルダム)、国立新美術館(東京)、森美術館(東京)などでプロジェクトを手がける。ヘリット・リートフェルト・アカデミー(オランダ)講師(2020–2024)、デ・アペル・キュラトリアル・プログラム(2017–2018)修了。

Portrait by Bo Wang

片岡真実 (ICA京都 所長)

※プロフィールは「セッション1」に掲載

中山和也 (ICA京都 副所長)

エコール・デ・ボザール・パリの客員研究員(2017年まで)として、ジャン=リュック・ヴィルムート氏、ギリアム・パリス氏、川俣正氏のアトリエにて活動。パリにはいないのにパリにいることにしたり、水牛と一緒に美術館に行ったり、アドリア海にナスを浮かべたりしている。アートブック『バナナジャムの瓶の蓋が開かなかったので、お母さんが別のバナナジャムに替えてくれて、お父さんに瓶の蓋を開けてもらって、みんなでクレープにバナナジャムをつけて食べました。(メインタイトルはフランス語)』を出版(発行:well、 2023)。

堤拓也 (ICA京都 プログラム・ディレクター)

※プロフィールは「セッション3」に掲載

金澤韻 (ICA京都 特別プロジェクト担当ディレクター)

※プロフィールは「セッション2」に掲載

スタッフクレジット

  • 総合監修片岡真実(ICA京都 所長)
  • ディレクション堤拓也(ICA京都 プログラム・ディレクター)
  • 統括(コーディネーション)清水千帆(ICA京都 マネージメント・ディレクター)
  • コーディネーション那木萌美
  • 舞台監督北方こだち
  • 音響林実菜
  • 映像本田大起
  • グラフィックデザイン竹内敦子
  • ソースブック編集ジョイス・ラム
  • ソースブックデザイン中家寿之
  • ウェブサイト制作中本真生(UNGLOBAL STUDIO KYOTO)、ym design(見増勇介、鈴木茉弓、中野花菜)、秋山一樹(And Arc)
  • 写真撮影山月智治
  • 同時通訳株式会社サイマル・インターナショナル
  • ケータリングyurinx、ななおろう
  • 運営サポート京都芸術大学大学院オフィス(甚田真友子、村上晴香、上田恵理)、大学院教学課(三浦彩子、名和田千紘、蔦原公恵)

問合せ先

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