PROGRAMS国際シンポジウム

開催趣旨

ICA京都(Institute of Contemporary Arts Kyoto)は、京都芸術大学の附置機関として2020年に発足し、京都を起点にアジアや世界各地のアートシーンとつながる実践的なプラットフォームを築いてきました。アーティストやキュレーター、研究者など、多様な立場の人々との対話を重ねながら、「世界を実感する」ための場づくりを目指しています。

2022年に開催した国際シンポジウムでは、京都・チェンマイ・ジョグジャカルタという、歴史的背景や人口規模などにおいて共通点を持つ3都市に注目し、それぞれの都市における現代アートの基盤や文化的土壌を比較しました。タイトルに掲げた「現代アート・キャピタルの潜在力~京都、チェンマイ、ジョグジャカルタを繋ぐ共同体」は、グローバルとローカル、中心と周縁といった従来の枠組みを超え、それぞれの地域に潜在する自律的な文化エコシステムの可能性を探る試みでもありました。

2022年に開催した国際シンポジウムの記録
2022年に開催した国際シンポジウムの記録

このたび開催する「国際シンポジウム2025|アート・エコシステムの複層性:シーンを構築するプレイヤーたち」では、前回の成果を踏まえつつ、アート・エコシステムの「複層性」に光をあてます。ICA京都が掲げる「世界を実感するためのプラットフォーム」としての役割を背景に、地域に根ざしたアート実践に関わる多様なプレイヤーを国内外からお招きし、各セクターによる立場や価値基準、実践を通して見えてくるシーンの成り立ちや、関わり方、支え方について検討します。具体的には、①インディペンデントなアートスペースやコレクティブ、②民間財団や中間支援組織、そして、③国内外の公立美術館など、役割やスケールの異なる3つの視点を軸に、それぞれの経験とその課題を共有します。制度や資源の分配、文化政策との関係、アーティストの持続可能性といったテーマを取り上げることで、アートを取り巻く環境を相対化し、多様な地域における連携のあり方や、アジアにおけるアートシステムの特異性を探ります。

2025年4月開催、ICA Kyoto TALK 055 の様子
2025年 グローバル・スタディーズ(ゲスト講師:ウンジー・ジュー)の様子

開催概要

ICA京都|国際シンポジウム2025
アート・エコシステムの複層性:シーンを構築するプレイヤーたち

  • 日程2025年11月8日[土] 13:00-17:00(インフォーマル・ギャザリング [懇親会] 17:30–20:00)、11月9日[日] 10:00-16:00
  • 会場真宗佛光寺派 本山佛光寺 白書院(京都市下京区新開町397)

  • 登壇
  • マリー・パンサンガ(STORAGEディレクター・キュレーター [バンコク])
  • 田中和人&菅かおる(artist-run space soda [京都])
  • ミラ・アスリニングティアス & ディト・ユウォノ(Cemeti – Institute for Art and Society ディレクター [ジョグジャカルタ])
  • ホアン・シャオアン(Hong Foundation キュレーター [台北])
  • 稲村太郎(公益財団法人セゾン文化財団 プログラム・ディレクター [東京])
  • 保坂健二朗(滋賀県立美術館 ディレクター〈館長〉 [滋賀])
  • 松岡剛(広島市現代美術館 主幹学芸員 [広島])
  • ヒジョン・パク(韓国国立現代美術館(MMCA)チャンドン・レジデンシー マネージャー [ソウル])
  • punto(共同スタジオ [京都])
  • TRA-TRAVEL(アートハブ [大阪])
  • MOMENT Contemporary Art Center (コンテンポラリーアートセンター [奈良])
  • 小林瑠音(兵庫県立芸術文化観光専門職大学 講師)
  • 片岡真実(ICA京都 所長)
  • 中山和也(ICA京都 副所長)
  • 堤拓也(ICA京都 プログラム・ディレクター)
  • 金澤韻(ICA京都 特別プロジェクト担当ディレクター)

  • 定員80名程度(要事前予約/入退場自由)
  • 料金無料
  • 言語日英同時通訳あり
  • 託児あり

  • 主催ICA京都、京都芸術大学大学院
  • 助成公益財団法人 小笠原敏晶記念財団
  • 協賛ジャム・アクザール
  • 協力BnA Alter Museum

参加申込み

お申込み方法以下フォームよりお申込みください。

※11月8日(土)のインフォーマル・ギャザリングもこちらのフォームよりお申込みください

締切2025年11月7日(金)

※会場に余裕がある場合は、当日も入場を受付いたします。満席の場合はご入場いただけないことがありますので、あらかじめご了承ください。

託児申込み

お申込み方法以下フォームよりお申込みください。

締切2025年11月1日(土)
対象3歳児以上
料金1人1日につき2,000円

※定員に達した場合、締切日より前に受付を終了させていただくことがあります。

実施内容

DAY 1 11月8日(土)
13:00–13:30

イントロダクション

13:30–15:00

セッション1

「どのようにローカルアートシーンを醸成するのか?」

自主的に活動するアートスペースやイニチアチブ、アソシエーション等に注目したセッション。個別のアートシーンに対するローカルな実践を共有します。

登壇者
マリー・パンサンガ(STORAGEディレクター・キュレーター [バンコク、タイ])
田中和人 & 菅かおる(artist run space soda [京都])
ミラ・アスリニングティアス & ディト・ユウォノ(Cemeti – Institute for Art and Society ディレクター [ジョグジャカルタ、インドネシア])

モデレーター
堤拓也(ICA京都 プログラム・ディレクター)

15:20–16:30

セッション2

「どのようにローカルアーティストを育て、国際化させるのか?」

助成や支援を行う民間財団にフォーカスしたセッション。助成制度や資源分配を通して、どのようにアーティストをサポートし、成長させていけるのか、その力学を相対化します。

登壇者
ホアン・シャオアン(Hong Foundation キュレーター [台北、台湾])
稲村太郎(公益財団法人セゾン文化財団 プログラム・ディレクター [東京])

モデレーター
小林瑠音(兵庫県立芸術文化観光専門職大学 講師)

17:30–20:00 [会場:BnA Alter Museum]

インフォーマル・ギャザリング [懇親会]

要事前予約
ケータリングをご用意いたします。ドリンクは会場のバーにてお買い求めください。

DAY 2 11月9日(日)
10:00–11:30

セッション3

「美術館はどのように今のアートエコシステムに関われるのか?」

国内およびアジア圏にある美術館からのゲストを交え、それら公的機関がいかに現在のアートシーンに責任を持ち、貢献できるのかについて検討します。

登壇者
保坂健二朗(滋賀県立美術館 ディレクター〈館長〉 [滋賀])
松岡剛(広島市現代美術館 主幹学芸員 [広島])
ヒジョン・パク(韓国国立現代美術館(MMCA)チャンドン・レジデンシー マネージャー [ソウル、韓国])

モデレーター
片岡真実(ICA京都 所長)

13:00–14:00

関西ローカルプレイヤーズピッチ

京都を含む関西のローカルプレイヤー、スタジオ、拠点等をピッチ形式で紹介するコーナー。国外から来るゲストや来場者たちに認知され、新たな出会いと交流が生まれることを狙う枠組です。

登壇者
共同スタジオ punto [京都]
アートハブ TRA-TRAVEL [大阪]
コンテンポラリーアートセンター MOMENT Contemporary Art Center [奈良]

ファシリテーター
金澤韻(ICA京都特別プロジェクト担当ディレクター)

14:30–15:45

セッション4

総評セッション、全体ディスカッション

本セッションでは、主催者と参加者が一堂に会し、シンポジウムを通じて得られた洞察を振り返ります。また観客からの質問やフィードバックを共有し、今後の展開に向けた展望を描きます。

登壇者
小林瑠音(兵庫県立芸術文化観光専門職大学 講師)、片岡真実(ICA京都 所長)、中山和也(ICA京都 副所長)、堤拓也(ICA京都 プログラム・ディレクター)、金澤韻(ICA京都 特別プロジェクト担当ディレクター)ほか

登壇者プロフィール

セッション1

マリー・パンサンガ (STORAGEディレクター・キュレーター)

マリー・パンサンガは、現代美術および映像作品を横断的に扱うインディペンデントキュレーター。空間的な知覚に関するキュレーションの領域を探求し、これまでさまざまな美術館や映画祭にて、展覧会や上映会、関連プロジェクトを企画してきた。主なキュレーションに「In Transit」(2013年、チュラロンコン大学アートセンター)、「Multiple Planes」[PhotoBangkok](2018年、バンコク芸術文化センター)、「In Situ from Outside: Reconfiguring the Past in between the Present」(2019年、タイ国立博物館)、「Orbiting body」(2024年、バンコク芸術文化センター)、第7回バンコク実験映画祭(2025年)などがある。また2014〜2015年にはバンコクで「cloud」というプロジェクトスペースを立ち上げ、2020年末には継続的なプロジェクト「expensive to be poor」を共同設立。2023年より、バンコクのインディペンデント・スペース「STORAGE」でプログラムディレクターを務めている。

田中和人 & 菅かおる (artist run space soda)

田中和人(アーティスト、sodaディレクター)
1973年 埼玉県生まれ。1996年明治大学商学部卒業後、会社勤務を経て2000年に渡米。2004年 School of VISUAL ARTS(ニューヨーク)卒業。写真と絵画の関係性を軸に、写真による新しい表現を探求し、国内外で作品を発表。また、京都ベースのアーティスト・ラン・スペース「soda」のディレクターを務め、展覧会の企画にも取り組む。現在、京都と福岡を拠点に活動中。
2011年TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD グランプリ受賞。

菅かおる(日本画家、絵本作家、sodaコー・ファウンダー)
1976年大分県生まれ。2000年京都造形芸術大学(現 京都芸術大学)日本画コース卒業。伝統的な日本画の技法を用い、根源的でプリミティブなイメージを想起させる絵画表現を探求し、主に「水」をモチーフに絵画を制作している。近年は、並行して絵本の制作にも力を注ぐ。また、2018年に京都ベースのアーティスト・ラン・スペース「soda」をアーティストの田中和人と共に立ち上げ、運営に取り組む。現在、京都と福岡を拠点に活動中。

ミラ・アスリニングティアス & ディト・ユウォノ (Cemeti – Institute for Art and Society 共同ディレクター)

ミラ・アスリニングティアス(インディペンデント・キュレーター、ライター)とディト・ユウォノ(アーティスト、キュレーター、「Ruang MES 56」共同ディレクター [2020〜2023年])は、1988年にインドネシア・ジョグジャカルタに設立された現代美術の先駆的なプラットフォーム「Cemeti – Institute for Art and Society」のディレクター。2024年の着任後、社会的・政治的な関与を重視するCemetiの伝統を受け継ぎつつ、持続可能な制度モデルの再構築や、市民的な行為としての芸術の可能性を探求する。彼らのリーダーシップの下で、Cemetiは東南アジアそして世界における批評的な芸術論議の重要な拠点となることを目指している。また一方で、同ディレクターたちは「LIR」というキュレトリアル・コレクティブとして10年以上にわたり協働しており、サイトスペシフィックかつリサーチに基づくプロジェクトを多数実施している。

堤拓也 (ICA京都 プログラム・ディレクター)

2019年アダム・ミツキエヴィチ大学大学院カルチュラル・スタディーズ専攻修了。展示空間の構成だけに限らず、パフォーマンスを含む1回的な体験機会を生み出す一方で、アジアを中心とした非制度的な実践に関心がある。2018年より滋賀県にあるシェアスタジオ・山中suplex共同プログラムディレクター。

Photo: Kai Maetani

セッション2

ホアン・シャオアン (Hong Foundation キュレーター)

ホアン・シャオアンは、洪建全基金會のアートプログラム・スーパーバイザー兼キュレーターとして、コミッションプロジェクトを通じた芸術活動支援や、アーティストのリサーチおよび活動支援を行っている。近年の主なプロジェクトに、謝徳慶(シェ・ダーチン)回顧展(2025年、Dia Beacon)、李奧森(ヴァル・リー)による「Stereoblind」(2025年、台北市立美術館)および「The Sorrowful Football Team」(2024–2025年、リサーチ)、致穎(ムスクィーキ・ジーイング)個展「Ghost in the Sea」(2024年)、李奎壁(リー・クイビー)「Banana Coin」(2023年)などがある。また、上海当代芸術博物館に従事し、京都芸術大学グローバルセミナー修了している。2023年にはアティエヌの国連緩衝地帯内で開催されたキプロス・ビエンナーレのパラレル展をキュレーションした。

稲村太郎 (セゾン文化財団 プログラム・ディレクター)

大学卒業後、株式会社ワコールアートセンター/スパイラルに入社し、現代美術展の企画・制作、アーティスト・イン・レジデンスの運営に携わる。渡英後、2011年から公益財団法人セゾン文化財団のアーティスト・イン・レジデンス事業を担当し、2022年から同財団のプログラム・ディレクターを務める。近年では、メルボルン郊外に拠点を置くフッツクレイ・コミュニティ・アーツと先住民のアーティストの文化交流事業を手掛け、同事業はオーストラリアのCreative AustraliaのAsia Pacific Arts Awards 2025の最終候補にノミネートされた。また、2011年から2019年まで(株)ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室に在籍し、文化政策や文化施設に関する調査研究に従事した経験を有する。
共著「アーティスト・イン・レジデンス:まち・人・アートをつなぐポテンシャル」(美学出版、2023)

写真:畑中清孝

小林瑠音 (兵庫県立芸術文化観光専門職大学 講師)

兵庫県立芸術文化観光専門職大学講師。ウォーリック大学大学院ヨーロッパ文化政策・マネジメント修士課程修了(MA)。神戸大学大学院国際文化学研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は英国文化政策、アーツカウンシル史。2015年度まで應典院にて、現代美術の展覧会や子どもとアートをつなぐプログラムの企画・運営等を行う。京都芸術大学大学院グローバルゼミ・プログラムオフィサー、奈良県立大学非常勤講師、神戸大学国際文化学研究推進センター学術研究員等を経て現職。主著に『英国のコミュニティ・アートとアーツカウンシル:タンポポとバラの攻防』水曜社(2023年)(日本文化政策学会奨励賞受賞)。

撮影:江上雄次

セッション3

保坂健二朗 (滋賀県立美術館 ディレクター〈館長〉)

1976年生まれ。2000年慶應義塾大学大学院修士課程(美学美術史学専攻)修了。2000–20年まで東京国立近代美術(MOMAT)に学芸員として勤務、2021年より現職。
企画した主な展覧会に、「フランシス・ベーコン展」(MOMAT、2013年)、「声ノマ 全身詩⼈、吉増剛造展」(MOMAT、2016年)、「⽇本の家 1945年以降の建築とくらし」(MOMAT、2017年)、「人間の才能、生み出すことと生きること」(滋賀県立美術館、2022年)、「AWT FOCUS 平衡世界 日本のアート、戦後から現代まで」(大倉集古館、2023)、「Made in Shiga」(Omotesando Crossing Park、2023)など。文化庁文化審議会文化政策部会臨時委員、国立美術館運営委員、千葉県立美術館アドバイザリー会議委員、毎日デザイン賞審査委員なども務める。

撮影:木奥恵三

松岡剛 (広島市現代美術館 主幹学芸員)

1975年大阪生まれ、大阪大学文学部卒業。1998年より広島市現代美術館学芸員、2025年より現職。同館にて展覧会の開催、作品収集等に携わる。美術や美術館における周縁的な事象、表現、活動に関心を持ち、展覧会を中心としたプログラムでの紹介を試みてきた。また、2020-23年にかけての美術館改修工事および、長期休館中の館外プロジェクトを担当。再開館後は休館中活動の美術館への再導入を模索している。近年の主な企画に「殿敷侃:逆流の生まれるところ」(2017年)、「開館30周年記念特別展『美術館の七燈』」(2019年)、「再現場」(休館中長期プログラムの再展示、2023年)、「被爆80周年記念『記憶と物ーミュージアム・モニュメント・アーカイブー』」(2025年)など。

Photo: Kennichi Hanada

ヒジョン・パク (韓国国立現代美術館(MMCA)チャンドン・レジデンシー マネージャー)

ヒジョン・パクは美術史を専攻し、修士課程では「ル・サロン・ド・ラ・ジュヌ・パンチュールにおける社会意識」をテーマに研究した。2015年より、韓国国立現代美術館(MMCA)が運営するMMCAレジデンシー チャンドンのマネージャーとして、アーティスト、キュレーター、批評家、研究者、市民が交わる活発な拠点へと発展させている。彼女は滞在アーティストを展覧会、オープンスタジオ、公開プログラムを通じて支援し、国内外のアートネットワークを積極的につなげながら、現代美術における対話と実験を促進する。これまで企画した主な展覧会に、ヤルー個展「Pickled City」(2022年、 Saga、ソウル)、「AS_Pedia Project Vol.2」(2018年、デュースブルク=エッセン大学 東アジア研究所、デュイスブルク)、「alles bewegt sich」(2017年、 Kulturpalast Wedding International、ベルリン)、「Ruins」(2015年、韓国文化院、上海)、「The Young and The Restless」(2014年、Common Center、ソウル )などがある。

片岡真実 (ICA京都 所長)

ICA京都所長、森美術館館長、国立アートリサーチセンター長、京都芸術大学大学院教授。第9回光州ビエンナーレ(2012年、共同監督)、第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督(2018年)、国際芸術祭「あいち2022」芸術監督を歴任。2014-2022年国際美術館会議(CIMAM)理事/2020-2022年会長。2017-2019年度京都芸術大学KUA ANNUALディレクター。

Photo: Akinori Ito

関西ローカルプレイヤーズピッチ

punto [京都]

puntoは、京都駅南東に位置する共同アトリエです。元・鞄工場をリノベーションし、2014年春より美術作家のアトリエとして始動しました。立ち上げから11年目を迎えた現在では、絵画や立体などジャンルの異なる7人の作家(岡本里栄、嶋春香、天牛美矢子、長谷川由貴、峰松沙矢、森山佐紀、山本紗佑里)が所属し、それぞれの制作拠点として活動しています。「punto」という言葉はラテン語で「点」を意味し、点から線や面が広がるように、この場所を起点として多様な表現や活動へとつながっていく―そんな思いを込めて名付けられました。各々が独自の制作を続けながらも、一つの空間に集うことで新たな出会いや発想が広がっていく。puntoは、そんな関わりを育む場でありたいと考えています。
punto WEBサイト

TRA-TRAVEL [大阪]

TRA-TRAVELは2019年に設立され、これまでに15カ国以上、50名を超えるクリエイターとともに展覧会、レジデンス、トーク、アートツアーなどのプロジェクトを実施してきた。また、独自のスペースを持たないという特性を活かし、プロジェクトの企画実施に特化。国内外のアートスペース、映画館、シェアオフィスなど多様な場と連携しながら、柔軟なアートプロジェクトを展開する「モバイルプロジェクト」で活動し、社会に持続可能な芸術交流の形を提案している。
これまで、おおさか創造千島財団、国際交流基金マニラ日本文化センター (フィリピン)、Sàn Art (ベトナム)、OCAC (台湾) などと協働するなど、毎年新たな地域と共にプロジェクトを行い、国内外のアートネットワークをつないでいる。
TRA-TRAVEL WEBサイト

MOMENT Contemporary Art Center [奈良]

MOMENT Contemporary Art Centerは、国内外の現代美術を紹介し、アーティスト・イン・レジデンスやワークショップ、イベントを通じて「日常に非日常の瞬間を生み出す場」を目指して、2025年奈良市三条通にオープンしました。芸術が社会や時代を映し出す営みであるという理念に基づき、滞在制作による作品発表や対話の場を提供し、鑑賞者とともに新たな視座を育む拠点を目指します。
MOMENT Contemporary Art Center WEBサイト

金澤韻 (ICA京都 特別プロジェクト担当ディレクター)

現代美術キュレーター。熊本市現代美術館など公立美術館での12年の勤務を経て、2013年よりインディペンデント・キュレーターとして活動。メディアアート、漫画、地域とアート、障害とアートなど既存の美術の枠を超える領域を扱う。国内外で展覧会企画多数。株式会社コダマシーン共同代表。

セッション4

小林瑠音 (兵庫県立芸術文化観光専門職大学 講師)

※プロフィールは「セッション2」に掲載

片岡真実 (ICA京都 所長)

※プロフィールは「セッション3」に掲載

中山和也 (ICA京都 副所長)

エコール・デ・ボザール・パリの客員研究員(2017 年まで)として、ジャン=リュック・ヴィルムート氏、ギリアム・パリス氏、川俣正氏のアトリエにて活動。パリにはいないのにパリにいることにしたり、水牛と一緒に美術館に行ったり、アドリア海にナスを浮かべたりしている。アートブック『バナナジャムの瓶の蓋が開かなかったので、お母さんが別のバナナジャムに替えてくれて、お父さんに瓶の蓋を開けてもらって、みんなでクレープにバナナジャムをつけて食べました。(メインタイトルはフランス語)』を出版(発行:well, 2023)。

堤拓也 (ICA京都 プログラム・ディレクター)

※プロフィールは「セッション1」に掲載

金澤韻 (ICA京都 特別プロジェクト担当ディレクター)

※プロフィールは「関西ローカルプレイヤーズピッチ」に掲載

スタッフクレジット

  • 総合監修片岡真実(ICA京都 所長)
  • ディレクション堤拓也(ICA京都 プログラム・ディレクター)
  • 統括(コーディネーション)清水千帆(ICA京都 マネージメント・ディレクター)
  • コーディネーション那木萌美、イラン・ホウン
  • 舞台監督北方こだち
  • 音響林実菜
  • グラフィックデザイン竹内敦子
  • ウェブサイト制作中本真生(UNGLOBAL STUDIO KYOTO)、ym design(見増勇介、鈴木茉弓、中野花菜)、秋山一樹(And Arc)
  • 写真撮影岡はるか
  • 同時通訳辻井美穂
  • ケータリング保存食lab
  • 託児森梨絵
  • 運営サポート京都芸術大学大学院オフィス(甚田真友子、李佳芸、村上晴香)、大学院教学課(遠藤香澄、荻野茉奈)

問合せ先

  • ICA京都
  • 学校法人瓜生山学園 京都芸術大学
  • Kyoto University of the Arts
  • 〒606-8271 京都府京都市左京区北⽩川⽠⽣⼭2-116
  • TEL: 075-791-9125
  • MAIL: info-icakyoto@office.kyoto-art.ac.jp
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